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Excelの貼り付けには、「形式を選択して貼り付け」という大変便利な機能がある。これはコピーした内容を貼り付ける際に、書式は除外して値だけを貼り付けるとか、値と数値の書式だけを貼り付けるとか、このような形式を指定できる機能だ。ちょっとしたことだが知らないと作業中にイライラしかねない。
数式の参照元を削除する
まず下図を見てもらいたい。こちらはC2に「=A2&B2」としてセルの値を結合し、C8までオートフィルしたものだ。このようなケースでは、数式の参照先になっているA列やB列を削除するとエラーが返る。このエラーを回避するためには、「形式を選択して貼り付け」の「値」を利用する。
C列の「名前」はA列の「姓」とB列の「名」の値を「&」で結合している。このA列とB列を右クリックメニューから列ごと試しに「削除」する
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「姓」と「名」を削除できたが、「名前」にエラーが返った。数式の参照先がなくなったからだ
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C2:C8を選択してコピーする。その後「ホーム」タブの「貼り付け」ボタンの下にある三角を選ぶ。すると「形式を選択して貼り付け」の主たるメニューが現れる。「値」を選ぶ
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何も起こっていないようだが、C2を選んで「数式」バーを見ると、「=A2&B2」から「大沢和喜」になっているのが分かる。つまり数式ではなく値が返っている
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その後A列とB列を削除してもエラーは出ない
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このように数式の参照先を削除したい場合、「形式を選択して貼り付け」の「値」は必須の機能になる。