Excelで金額の計算をするために、1つのセルに「1000円」と入力したい。しかし単純に「1000円」と入力すると、Excelはこの値を文字として判断する。そのため、計算の対象にならない。
ではどうしたらよいのか。「数値の表示形式」を利用すると一挙に解決できる。
数値をカンマ付きやパーセントで表示
「数値の表示形式」とは、数値にカンマを付けたり、「¥」マークを付けたりする機能を指す。例えば「1200000」と入力してあるセルを選択して、「ホーム」タブの「数値」グループにある「桁区切りスタイル」ボタンをクリックすると、「1,200,000」のように数値にカンマが付く。
また、「通貨表示形式」ボタンをクリックすると、頭に「¥」マークが付いて「¥1,200,000」となる。カンマや「¥」を手入力するのは、本連載のテーマである「Excelで時短」に反すると心得よう。
次にパーセントや小数点の表示形式について見てみたい。D列は今月の売上を合計で除算した値を表示している。D2セルからD7セルを選択して、「数値」グループにある「パーセントスタイル」をクリックすると、パーセント表示にできる。
ただ、これだけでは小数点以下が表示されない。そこで、同じく「数値」グループにある「小数点以下の表示桁数を増やす」を1回クリックする。これで、小数点第1位を表示できる。さらにボタンを押すと表示桁数を増やせる。逆に桁数を減らす場合、隣にある「小数点以下の表示桁数を減らす」を押せばよい。
小数は分数表示にもできる。例えば「2.5」と入力して、「数値」グループの「標準」(数値の書式)の横にある「▼」ボタンをクリックする。よく使う表示形式が一覧になるので、ここから「分数」を選ぶ。すると「2 1/2」のように分数で表示できる。