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 Excelのホットな機能の1つに「スピル」がある。こちらはMicrosoft 365版のExcelなど、最新のバージョンで利用できる機能で、1つの数式を入力することで、そこを基点に複数のセルに数式を自動入力してくれる。数式を入力すると、同時にオートフィルも実行されるようなものだと考えればよい。

単価×数量をスピルで計算する

 論より証拠ということで、まずはあちこちの見積書や請求書でよく見かける「単価」×「数量」の計算を、スピルを用いて実行してみよう。あっという間に計算が終了する。

B列に「単価」、C列に「数量」を入力した計算書。「金額」の列のD2に「=B2:B6*C2:C6」と入力して[Enter]キーを押す
B列に「単価」、C列に「数量」を入力した計算書。「金額」の列のD2に「=B2:B6*C2:C6」と入力して[Enter]キーを押す
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D2:D6のそれぞれの「金額」を一発で計算できた
D2:D6のそれぞれの「金額」を一発で計算できた
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 このようにスピルを利用する場合、「単価」の範囲と「数量」の範囲を掛け算する数式を入力する。すると指定した範囲の掛け算を個別に実行してくれるわけだ。従来だとD2に「=B2*C2」と入力し、この数式をD6までオートフィルした。この作業を1つのアクションで実行できるわけだ。

 ただし、D2は「¥」が付いた書式になっているが、D3:D6には付いていない。これらは適宜、書式を設定する必要がある。もちろん最初からD2:D6の書式が「¥」付きの「通貨表示形式」の設定になっているのであれば、再設定の必要はない。

 ところでExcelでは、相対参照と絶対参照の知識が不可欠だ。ただ、その仕組みを深くは理解していない人がまだまだ多いはずだ。スピルが優れものなのは、絶対参照などを気にせずに数式を書ける点にある。その一例を次に示したい。

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