陸上や水泳の記録ではコンマ秒まで表記する。しかし、Excelでコンマ秒を扱おうと思うと、いろいろと問題が発生する。その実例を紹介しよう。
表示形式でコンマ秒を扱う
まず、コンマ秒を入力したいセルを選択したら、「ホーム」タブの「数値」グループにある「→」ボタンをクリックして「セルの書式設定」ダイアログを開く。
次に「表示形式」タブが選択されていることを確認して、「分類」から「ユーザー定義」をクリックする。続いて「種類」のテキストボックスに「m:ss.00」と入力する。これは「分:秒.コンマ秒」の意味だ。「OK」ボタンを押してシートに戻る。
では、表示形式を設定したB2を選択して、「1:24.99」と入力してみよう。B2には「1:24.99」と表示された。以下、他の選手についても同様の要領でタイムを入力する。
ただし、この記録表には大きな欠陥がある。コンマ秒まで入力したB2を選択して「数式」バーを確認してみよう。セルには「1:24.99」と表示されているが、「数式」バー側は「0:01:25」になっている。さらに、「数式」バーにカーソルを置くと、B2のタイムも「0:01:25」と、コンマ秒部分が四捨五入されてなくなってしまった。これでは危なっかしくて、記録表として利用できない。