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 Excelの円グラフの場合、項目数が多いと数値の低い項目が小さなサイズになって見にくくなる。その一例を下記に示してみた。以下、見にくさを解消するお勧めの方法を紹介したい。

項目数が多いため、数値の低い項目(特に矢印の項目)が見にくくなる
項目数が多いため、数値の低い項目(特に矢印の項目)が見にくくなる
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その他にまとめて補助グラフを作成

 対応策としては、新たな項目として「その他」を作成し、そこに数値の低い項目をまとめてしまう手がある。ただ、そうすると「その他」の細部の内容および値が分からなくなる。そこで活用したいのが補助グラフを用いた次の方法だ。

A1:B9を選択して、「挿入」タブの「円」から「補助縦棒付き円」を選ぶ
A1:B9を選択して、「挿入」タブの「円」から「補助縦棒付き円」を選ぶ
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出来上がったグラフのサイズを調整した。パーセンテージが表示されていず見栄えがよくない
出来上がったグラフのサイズを調整した。パーセンテージが表示されていず見栄えがよくない
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「グラフのデザイン」タブの「グラフの要素を追加」ボタンから「凡例」を選び「なし」にする
「グラフのデザイン」タブの「グラフの要素を追加」ボタンから「凡例」を選び「なし」にする
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同じく「グラフの要素を追加」ボタンから「データラベル」をたどり、「その他のデータラベルオプション」を選ぶ
同じく「グラフの要素を追加」ボタンから「データラベル」をたどり、「その他のデータラベルオプション」を選ぶ
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「データラベルの書式設定」作業ウィンドウが開くので、「ラベルオプション」→「ラベルオプション」→「ラベルオプション」の「ラベルの内容」で、「分類名」「値」にチェックを入れる。「区切り文字」は「改行」にする。さらに「ラベル位置」を「中央」にする
「データラベルの書式設定」作業ウィンドウが開くので、「ラベルオプション」→「ラベルオプション」→「ラベルオプション」の「ラベルの内容」で、「分類名」「値」にチェックを入れる。「区切り文字」は「改行」にする。さらに「ラベル位置」を「中央」にする
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さらに、データラベルを選択している状態で、「ホーム」タブの「フォントの色」を「白」、「フォントサイズ」を「12」にする
さらに、データラベルを選択している状態で、「ホーム」タブの「フォントの色」を「白」、「フォントサイズ」を「12」にする
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重複しているデータラベルがある。全データラベルを選択している状態で、いずれかの重複したデータラベルを選ぶと、それだけが選択状態になる。ドラッグして重複しない場所に移動する。また、データラベルの幅を調整して、文字がラベル内にうまく収まるよう調整する
重複しているデータラベルがある。全データラベルを選択している状態で、いずれかの重複したデータラベルを選ぶと、それだけが選択状態になる。ドラッグして重複しない場所に移動する。また、データラベルの幅を調整して、文字がラベル内にうまく収まるよう調整する
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重複がなくなりかなり見やすいグラフになった
重複がなくなりかなり見やすいグラフになった
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 このように、下位3項目が自動的にその他になる。そしてそれが補助グラフとして縦棒で表示される。これで「その他」にまとめた細部の内容も確認できる。