「100年に一度」と言われる変化にさらされている自動車産業。変化の推進力になっているのが「EV」と「自動運転」という二つのキーワードだ。しかし、アビームコンサルティングによれば、本当の競争軸は「その先」にあるという。2030年に向けた自動車産業の真の競争軸はどこにあるのか。同社の専門コンサルタントが分析する。
連載
「EV」「自動運転」を超えて
2030年に向けた自動車産業の新たな競争軸とは?
目次
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2030年に向けた真の競争軸とは
今回は本連載の最終回として、アビームコンサルティングが分析した2030年に向けての自動車産業における「真の競争軸」について「電動化」「自動運転」「シェアリング」「コネクテッド化」の四つの分野に分けて解説する。
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欧州OEMを「EV化」に追い込んだ「ディーゼルゲート」
日本自動車工業会によると、日本の乗用車市場(軽自動車含む)において、2016年にHEVは約128万台販売された。これは同年の乗用車全体の販売台数の約24%に当たる。現在、HEVは日本の乗用車市場で主要なパワートレーンになっているといえる。トヨタだけでなく、ホンだ、日産自動車、スズキなど他の完成車メ…
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“EVブーム”や“自動運転ブーム”はやがて収束する
前回は、EVはどの国で走行するかによって、ライフサイクル全体でのCO2排出量が大きく異なることを紹介した。これから分かるのは、EVの比率を増やせば環境問題は解決するといったような、単純な議論ではないということだ。自動運転技術にも同様のことがいえる。現在完成車メーカー各社が開発を競っている自動運転技…
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過大評価される「EV」「自動運転」
今、自動車産業は異様な熱気に包まれている。その熱気の発生源となっているのがEV(電気自動車)と自動運転という二つのキーワードである。今や経済雑誌だけでなく、一般向けの雑誌においてさえ、EVや自動運転といった言葉を頻繁に目にするようになった。
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