ドイツ・ダイムラー(Daimler)が約40年ぶりに全面改良したオフロードタイプの新型SUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)「メルセデス・ベンツ Gクラス」は、車両寸法を大きくしながら高張力鋼板やアルミニウム(Al)合金を多用して、先代車に比べてボディー質量を約170kg軽くした(図1)。
新型Gクラスの車両寸法は全長4817×全幅1931×全高1969mmで、ホイールベースは2890mm(G 550の場合)。先代車に比べて全長は53mm長く、全幅は64mm広く、ホイールベースは40mm長い。全高はほぼ同じである。
新型車は先代車よりも車両寸法は大きくなったが、ボディーの骨格や外板に高張力鋼板やAl合金を多用して、先代車よりもボディー質量を軽くした。具体的には、センターピラーやフロントピラーなどに高張力鋼板を使った。フロントフードや前後のドア、フロントフェンダーはAl合金製である(図2)。