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 こんにちは。式町久美子と申します。提案活動の方法論「プロポーザルマネジメント」を普及させるための日本プロポーザルマネジメント協会で代表理事をしています。仕事柄、提案活動の悩みをよく聞きます。この連載では、よくある提案の悩みについて解決策を提示していきたいと思います。

 最近は提案書の作成に、PowerPointを使うのが常識になっています。資料を作るときに多いのが、色使いの悩みです。「色使いのセンスがないと、いつも言われる」「どの色を使うかで悩んで、資料作成に時間がかかってしまう」。こんな質問がよく出ます。

 ただでさえ時間の少ない提案書づくり。本来であれば、見栄えではなく、提案内容をブラッシュアップすることに時間を割きたいものです。とはいえ、見た目の印象も大事。どうしたら短時間で、デザイン的に整った提案書を作れるでしょうか。

カラーパレットの上段を使う

 PowerPointなど米マイクロソフト(Microsoft)のオフィス製品を使うのであれば、対策は簡単です。色を指定するときに表示する「カラーパレット」にある「テーマの色」の中から、利用する色を選びましょう。テーマとは、フォントや背景色、色使いなどの設定をまとめたものです。落ち着いた雰囲気や派手めなものなど、複数の種類があります。

 具体的には、どのテーマを使う場合でも、カラーパレットの上段にある基本の10色とそのすぐ下にある50色、合計60色の中から色を選びます。この範囲の色を選んで使うだけで、統一感があり、センスのよい資料を時間をかけることなく作ることができます。

「カラーパレット」にある「テーマの色」だけを使えば、提案書の色使いに統一感を出せる
「カラーパレット」にある「テーマの色」だけを使えば、提案書の色使いに統一感を出せる
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 統一感が出る理由は、テーマの背景色とコーディネートしやすい色があらかじめ設定されているからです。一般に、色の3要素である「色相」「彩度」「明度」を表す数値に共通性がある色同士を組み合わせると、センス良く見えると言われています。「テーマの色」の横方向には「彩度と明度に類似性があり、色相を変化させた色」が並んでおり、縦方向には「色相が同じで彩度と明度の値を変化させた色」が並んでいます。このため、テーマの色を選べば、配色がまとまって見えるのです。