このままでは物流・人流が止まる――。トラックやバスを使ってサービスを提供する業界から悲鳴が上がっている。Eコマース(電子商取引)の普及による宅配便の急増に運転者の不足。表面化してきた“商用車クライシス”の解決が急務になってきた。
自動運転やコネクテッドカー(つながるクルマ)、電動化など取り組むテーマは多岐にわたり、商用車メーカーの負担は高まるばかりだ。1社単独では開発が難しく、提携も活発になってきた。
だが、苦しいことばかりではない。希望の光は、間もなく訪れるMaaS(Mobility as a Service)にある。MaaSは人やモノの移動における需要と供給を調整し、最適な移動手段を組み合わせて提供するサービスのこと。商用車業界は、MaaSの登場でピンチをチャンスに変えて大きく躍動するフェーズに突入する。
