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 つまりこれまで関係会社に委託していた作業がシステム化され、関連会社の従業員数を増やす必要がなくなってきたのです。銀行員にとっては、出向先がどんどん減っていく傾向にあるそうです。

 これをIT業界と対比すると皮肉なものです。30年前に「35歳エンジニア限界説」などと言われていたIT業界ですが、今や50歳を過ぎても現役同様に働き、場合によっては65歳まで現場で活躍しています。一方で、そのIT業界で生み出されたシステムを導入した顧客企業の仕事が省力化されて、社員の出向先が減る憂き目に遭っているわけです。

社内失業状態を打開するには

 出向先が減る中で起こるのが、社内失業状態です。いわば、窓際族です。「働け」と言われると楽をしたいと思うけれど、「働かなくていい」と言われると意外に耐えられないものです。

 こうした状況を打開したいなら、社外や社内の他部署に新たな活躍の場を求める必要があるでしょう。あるいは、「仕事がなくても平常心を保つスキル」「仕事をしなくても平然と給料をもらえるスキル」を磨くことが必要になりそうです。

天笠 淳
アネックス代表取締役/人事コンサルタント
天笠 淳 早稲田大学商学部卒業後、IT企業、金融機関にて人事業務を経験。株式会社アネックス、一般社団法人次世代人材育成機構の代表として、働きやすい職場づくりを主なテーマとし、企業の人事、人材開発のコンサルタントを行っている。次世代人材育成機構では、代表理事として、学生の就職活動へのアドバイスや、社会人のキャリア支援を20年以上手掛けている。