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 転職活動の山場の1つ、採用面接。準備万全で臨んだのに、面接官と相性が合わずに上手に話せなかった――。そんな経験を持つ人は少なくありません。

 実際、応募者にとって厄介な面接官はよくいます。もともとの人柄が厄介な場合と、応募者の資質を見抜くためにわざと厄介な対応をしている場合とがあります。どちらのケースでも、慌てたりイライラしたりせず、冷静に面接に臨むことが重要です。

 そのために、今回は厄介な面接官の3つのタイプと対策をご紹介しましょう。

無表情で反応が薄い

 まずは、無表情な面接官です。応募者が何を答えてもほとんど反応を示しません。昨晩遅くまで仕事をして疲れているのかもしれないし、あなたよりも優れた応募者に先に会ってしまったのかもしれません。本来の面接官が来られなくなり、急に代理を頼まれた可能性もあります。いずれにせよ、応募者は不安になるでしょう。

 多いのが、「自分の能力が不足している」「自分は悪い印象を持たれている」などと考えて自信を喪失してしまう人です。なんとか挽回せねばとガチガチになり、質問を聞き逃してしまったり、落ち着いて回答できなくなったりするケースもあります。

 こうした無反応面接官に出会ってしまった場合、その無反応を自分のせいにしてはなりません。面接官の性格や精神状態からくるものだと無理やりにでも理由付けをして、自分を追い込まないよう意識しましょう。

 あっけないほど短時間で面接が終わってしまった場合も不安になるかもしれません。ただし、短いから悪いとは限りません。面接官が確認事項を前もって決めていて、それが確認できた時点で採否を判断することも多いのです。15分で終わった面接でめでたく採用が決まることもあります。

 沈黙の時間が長く続く場合にも、いたたまれない気持ちになるでしょう。なんとか場を持たせなければと発言してしまいがちですが、ここは余計なことは言わずに相手の質問を待つのが得策です。聞かれたことにしっかり答えることを意識して、面接を乗り切りましょう。

知識武装してマウントを取ろうとする

 知識武装して、応募者に対してマウントを取ってくる面接官もいます。その場合も焦りは禁物です。以下の3つのどれかだろうと勝手に判断して、無理に戦わないようにしましょう。

  1. 応募者が採用要件にふさわしい知識、関心を持っているか確認したい
  2. 応募者が質問にどのような対応をするか見て、人柄を確認したい
  3. 単純に自分自身の知識をひけらかしたい

 ①②については、職務を遂行するのに十分な能力があるか確認しようとしており、必ずしも悪意があるわけではないでしょう。専門領域に関してわざと難しい質問をしたり、「それを今尋ねて何を確認したいの」と思うような問いを投げかけてきたりする人もいますが、そこには何らかの意図があります。

 例えば、仮に入社が決まった場合、未経験者のメンバーに対しても専門的なことを分かりやすく伝えられるかどうか。自分が知らないテーマが与えられても真摯に対応できるかどうか。そうしたことを確認しようとしている可能性があります。