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 排除したいものの代表例が、面接で使用しない通信機器の電源オフやミュート。オンライン面接にPCを使うなら、スマートフォンの電源をオフにする、固定電話の呼び出し音を切るなどしておきます。PCでは、不要なアプリも終了させておきましょう。

 一方で、自分の力では排除できない要素もあります。特に面談の邪魔になるのが、生活騒音。洗濯機、ドアの開閉音、テレビ、家族の話し声、屋外の自動車、工事の音などです。

 家族に周知しておくだけで、かなりリスクは減らせます。口頭で伝えるだけでなく、面接で使う部屋のドアに「面接中」と掲示するとよいでしょう。筆者はクリアファイルに入れて、ドアに掲げていました。よけいな挿絵などを入れるとお子さんがいる家庭では掲示を見てお子さんが騒ぎ出すことがあるので、筆者の経験上、文字のみにすることをお勧めします。

 なお、今後も多数の採用面接を受けたり、転職先で自宅作業をしたりする可能性がある方、とにかく面接環境にこだわりたい方は、電話ボックスサイズの簡易防音室を購入する手もあります。大きい声を出しても意外に減音されるため、ストレス解消にも使えます。

人材会社や自宅以外で使える場所は?

 通常のリモートワークや会議であれば、多少の雑音が入ったからといって問題にはなりにくいと思います。しかしオンライン面接は、できるだけ静粛な環境が必要だと考えられます。そうなると、人材エージェントのオフィスか自宅くらいしか場所はなさそうです。

 そうはいっても出社している業務時間中は難しい、さらに、就業後の午後6時からの面談だと自宅にもたどり着けないという場合、どんな場所があるかを筆者も試してみました。打ち合わせも含めてですが、以下のような場所が候補として挙げられます。

  • 駅の中にあるボックス型のワーキングブース
  • コワーキングスペースの会議室
  • 空港ラウンジの個室 
  • ホテルのデーユース(日中だけの利用)
  • 知り合いの会社の会議室
  • カラオケボックス
  • 漫画喫茶
  • 車の中

 いずれにしても、立地や客層で状況はずいぶん違いますから、静けさや通信ネットワーク環境を事前に調べた上で活用してみてはいかがでしょうか。

 次回は、オンライン面談のコミュニケーションでどんなことに気を付けるべきかを取り上げます。

天笠 淳
アネックス代表取締役/人事コンサルタント
天笠 淳 早稲田大学商学部卒業後、IT企業、金融機関にて人事業務を経験。株式会社アネックス、一般社団法人次世代人材育成機構の代表として、働きやすい職場づくりを主なテーマとし、企業の人事、人材開発のコンサルタントを行っている。次世代人材育成機構では、代表理事として、学生の就職活動へのアドバイスや、社会人のキャリア支援を20年以上手掛けている。