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(1)質問には簡潔に答える

 面接官からの質問に対して答えたいことはたくさんあるでしょう。その中から優先順位を付け、最も優先度が高い1つについて簡潔に回答することを心がけましょう。

 オンライン面接では対面の面接に比べて、相手の表情を細かく観察しながら受け答えすることは困難です。質問を聞いた後、反応のない壁に向かって話し続けるような状況を強いられます。

 反応のない人に対して話すのは、対面でも途中で心配になるでしょう。この話を続けるべきなのか一区切り置くべきなのか、相手が聞きたいことに応えられているかが分かりにくいからです。オンライン面接では、これが30~60分ほど続きます。通信環境が良ければ相手の表情の変化をほんの少しの遅れで確認しながら進められますが、必ずしもそうではありません。カメラの解像度が低い、部屋が暗いといった理由で表情が察知しにくいこともあります。

 ですから面接官から質問されたら、まずは1~2分ですっきり言い切るようにしましょう。その上で面接官からの深堀り質問に答えるといったやりとりに慣れておく必要があります。可能であれば転職慣れしている知人の協力を得て、オンライン会議や電話会議で面接の練習を真剣モードで実施してもらうとよいでしょう。

(2)話すスピードは少し遅めに

 面接ではゆっくり話して損はありません。相手に言葉が確実に伝わりますし、落ち着いた印象になります。

 具体的にどのくらいのスピードで話したらよいかというと、一般には「1分間300文字」などと言われます。これでは分かりにくいと思いますので、NHKラジオの深夜ニュースのスピードを参考にしてみてください。日本語ニュースをおうむ返しして話すと、スピードをつかめます。ニュースキャスターがニュースを読むくらいの速さが、オンライン面接ではちょうどよいと考えられます。

 筆者もオンラインでの講義や打ち合わせを年間30回ほど、平均2~3時間実施しています。対面講義と比較してゆっくり話す勘を取り戻すために、NHKニュースの読み上げをしています。

 便利なのが、各時間帯のニュースをオンデマンドで聞けるNHKのWebサイト「NHKラジオニュース」です。このサイトでは、再生速度を「ふつう」「ゆっくり」「はやい」から選べます。面接の練習をするなら、「ゆっくり」でよいでしょう。ゆっくり話すと声のトーンは少し下がるので、落ち着いて信頼できる印象を与えられるメリットもあります。

 なお、話し方は人格にも影響されている部分があるので、普段早口な人が急にゆっくり話し出すと不自然に思われることもあります。時間があれば、1カ月くらい練習してみてはいかがでしょうか。