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(3)質問、傾聴、回答のプロセスをしっかりと

 オンライン面接では、面接官側も応募者の印象をつかむことが難しくなります。ですから、面接官からの質問の際にはしっかりうなずく動作をすることをお勧めします。

 場合によっては質問を書き留め、内容を確認した上で回答してもよいでしょう。面接官には、自分の話をしっかり聴いていることが伝わります。

 相手の話をしっかり聴き、意図を確認する。そして的確な回答をする。これは通常の面接で何げなく実践しているプロセスです。オンライン面接であれば、「傾聴→メモ→意図の確認→回答」のプロセスを、普段以上にしっかりステップを踏んで実行してみてはいかがでしょうか。

対面よりもオンラインで高評価

 新型コロナウイルスの影響で、筆者自身もオンライン会議の機会が増えています。過去5年間にわたって講師を務めてきた面接官研修を、本年度は集合研修からオンライン研修に切り替え、全国各地にいる30人に対して実施しました。

 今回解説した通り、通常よりもゆっくり話し、受講者の質問を丁寧に聴き、質問の意図を確認してゆっくり回答しました。すると、昨年度まで実施していた集合研修よりも受講者の評価が高いという皮肉な結果になりました。

 初めてオンライン面接に臨む応募者は不安でいっぱいでしょう。しかし実際は、企業側も面接官にもオンライン面接に慣れていない人はたくさんいます。お互いに慣れない環境での面接ですから、気負わずに、今回紹介した3つの心構えを実践してみてください。

天笠 淳
アネックス代表取締役/人事コンサルタント
天笠 淳 早稲田大学商学部卒業後、IT企業、金融機関にて人事業務を経験。株式会社アネックス、一般社団法人次世代人材育成機構の代表として、働きやすい職場づくりを主なテーマとし、企業の人事、人材開発のコンサルタントを行っている。次世代人材育成機構では、代表理事として、学生の就職活動へのアドバイスや、社会人のキャリア支援を20年以上手掛けている。