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 転職した人から時折、「前職を辞める気はなかったんだけど、ヘッドハンティングされたんだよ」という話を聞きます。筆者の経験では、このようなことを言う人ほど、「そんなに欲しがられる人材なのか?」と疑ってしまうケースが多くありました。

 それはさておき、ある日突然、自分にも「あなたを欲しがっている企業があります」という申し出が来るのでしょうか。今回は、ヘッドハンティングの実情について見ていきましょう。

「転職を考えていない人」が対象

 一般にヘッドハンティングとは、「特定のポジションへの転職」を直接指名される、といった意味で使われています。人材紹介業界では、目当ての人材を探すことから「サーチ」といい、サーチをする会社は「サーチファーム」などと呼ばれます。

 通常の人材紹介や転職サイトは「転職しようと考えている人」が対象ですが、サーチ対象となるのは「転職を考えてはいない人」です。サーチ型の転職では、サーチファームが企業から求人を提示され、人材像に合った人物を、自社のネットワークを駆使して探し出します。

 例えば、「経営を任せたい、事業部長クラスの人が欲しい」など、一定以上の職位を明示した求人があります。「○○さんのような人材」など、業界で著名な人物の例を挙げられる場合があれば、「A社の△△さんが欲しい」と、名指しするケースもあります。

 対象となる人の多くは、現職で成果を出している人物です。つまり、転職など考えてもいない人材がほとんどということです。