①のジョブは、働くことでお金を得ること。②のキャリアは、働くことを通して自己実現を達成すること。そして③のコーリングは、仕事を通して社会と関わる、社会貢献することを指しています。
何のために働くかと問われたら、まずは生活の糧を得るためでしょう。ただそれだけでなく、働くことを通して自分を高めたいと多くの人は考えます。社会人になって10年ほどすると、自己のキャリアを考えたり専門分野を選択したりするのは自然なことです。
さらにステップが進むと、仕事を通じて社会と関わりたい、社会の役に立ちたいという思いが強くなります。定年退職した人がシニアボランティアとして庭木の手入れや公園清掃などに携わるのは、この欲求によるものだといわれます。
これを踏まえると、働くことは収入を得ることだけではありません。仮にお金が十分にあったとしても本当に働かずにいられるとは限らないのです。
FIREを達成した後も、社会との接点を持つ方法は「働く」ことになるのではないでしょうか。働くことから逃れるためにFIREを目指す人こそ、そのことを頭に置いていただければと思います。
アネックス代表取締役/人事コンサルタント
