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 新型コロナウイルスの感染拡大は、雇用にも大きな影響を及ぼしています。緊急事態宣言により業務が縮小され、さらに延長を受けて倒産する企業も出てきています。

 中途採用については、事業継続や人手不足解消の目的で、ある程度は継続されています。しかし報道によれば新卒採用の人数を減らす企業が増えていますし、アルバイトの求人も減っています。筆者が確認したところ、以前は20~30ページあったアルバイト募集のフリーペーパーが、3ページに減っていた地域もありました。

 いよいよ大変な状況になっていますが、この連載で何度もお伝えしている通り、最悪の事態を想定しておけばいざというとき冷静な判断ができます。今回は、失業したときにどのような支援が受けられるのかを確認していきましょう。

失業給付は「1日も早く再就職する」ためのもの

 失業したときに受け取れるが「失業給付(基本手当)」です。よく「失業保険」と言われますが、正しくは失業給付です。言葉としては知っていても、具体的にどんなものか理解していない人も多いようです。

 厚生労働省のWebサイトの「雇用保険手続きのご案内」ページには、「雇用保険では、失業中の生活を心配しないで新しい仕事を探し、1日も早く再就職できるよう、窓口での職業相談・職業紹介を受けるなどの求職活動を行っていただいた上で、失業等給付を支給しております」と記載されています。

 このように、失業給付金は「1日も早く再就職」するためのものです。給付金を受け取るには求職活動をすることが前提ですから、実は多くの条件があります。まず、「公共職業安定所(ハローワーク)に行き、求職の申し込みをする」「就職しようとする積極的な意思がある」「いつでも就職できる能力がある」ことが求められます。その上で、本人やハローワークが努力しても就職できない「失業」の状態にあると認められる必要があります。

 こうしたことを知らない人が意外に多くいます。「退職してしばらく休養しよう、のんびり過ごそう」といった場合には対象にはなりませんので、注意しましょう。