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 「ミレニアル世代」は、主に2000年以降に成人を迎えた世代を指します。具体的には、1980年代から2000年ごろまでに生まれた人をこう呼ぶことが多いようです。

 ワークスタイル研究所が発表した「ミレニアル~Z世代の『働く』を垣間見るレポート(前編)」では、ミレニアル世代の「キャリアの考え方」として以下の4点を挙げています。

  1. やってみて考える
  2. 修行も準備も要らない
  3. 職場はリソース
  4. ワークとライフを分離しない

 筆者は、この4点を転職に当てはめるとどうなるか考えてみました。以下の通りです。

  1. 迷わず転職活動をしてから考える
  2. 転職に当たって、無駄な修行や準備はしない
  3. キャリアアップや転職のために、職場のリソースをフル活用する
  4. ワークとライフの境界を気にせず働ける職場を探す

 いずれも、転職に対する心理的なハードルを下げるのに役に立つ考え方だと感じます。ミレニアル世代の方はもちろん、それ以外の世代、特に中高年技術者にも参考になるのではないでしょうか。1つずつ順に見ていきましょう。

1. 惑わず転職活動をしてから考える

 何を目的に転職するか、どこに転職するかを考え抜いてから行動するのでなく、まずは取り組んでみましょう。転職活動をすること自体には、基本的に何のリスクもありません。

 活動後、結果的に転職しないことになっても、転職活動を通じて現職の良いこと、悪いことに気づけるメリットがあります。まずは、一度は転職活動をしてみてから悩みましょう。

 ちなみに、知り合いの人材エージェントのモリさん(仮名)によれば、100人の転職希望者に会ったとして、実際に履歴書を送信してくる人は50人ほどだそうです。その中から企業に紹介できる人は10人、そしてそこから内定を獲得できる人は3人くらいと言っています。

 つまり転職をしたいと思っても、行きたい会社がすぐ見つかるわけではないのです。面接までたどりついたとしても、内定をすぐ獲得できるわけではありません。少しでも転職を考えているのであれば、まずは転職活動をしてみてはいかがでしょうか。

 転職しようかどうか思い悩んでいる状態は、「自分探し」です。これに対して転職活動は、「自分試し」です。いつまでも自分探しをするのでなく、自分試しの場で、本当に自分が転職する必要があるかどうかを考えてみましょう。

2. 転職に当たって、無駄な修行や準備はしない

 転職したいけれども、先延ばしにしていませんか。「まだまだ未熟だから」「○〇を習得してから」などと自分なりに理由をつけている人は多くいます。しかし、転職には修行も準備も不要です。

 まず修行について。自分で明確なゴールを持って努力しているなら良いのですが、「現職の環境がなんとなく納得できない、しかしそれに対して何ら主張もせずに毎日我慢の日々を続けている」のであれば、これは修行とは呼びません。また、上司からの理不尽な命令や要求に耐え続けるのも、修行とは呼びません。