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 「よっしゃ、我々も対象年齢だ」。50代の2人が、スマートフォンの画面を見ながら盛り上がりました。本連載に何度か登場している転職の達人スガさん(仮名・56歳)と先日の金曜日に久しぶりに会い、竹芝桟橋でコーヒーを飲みながら転職話をしていたときのことです。

 出航前の「さるびあ丸」を見ながら、一度は海外で働いてみたいという話題になりました。そこで、国際協力機構(JICA)が派遣する「JICA海外協力隊」のWebサイトを2人でのぞいてみたのです。

 「青年海外協力隊」のイメージが強いのですが、実は中年でも応募できます。Webサイトを見ると、応募資格は「生年月日が1951年7月2日~2002年4月2日までの日本国籍を持つ方」。スガさんも筆者も応募資格ありです。

 改めて要項をよく読むと、JICA海外協力隊には「一般案件」「シニア案件」の2種があります。一般案件は年齢によって区分が異なり、20歳から45歳が青年海外協力隊、46歳から69歳までが海外協力隊となることが分かりました。ただ「青年」が外れるだけで、46歳以上も活動できるのです。

 ではシニア案件とは何かといえば、一定以上の経験や技能などが必要な案件です。対象年齢は一般案件と同じく20歳から69歳で、年齢によってシニアという名称が付けられているわけではありませんでした。

募集職種は多種多様

 「年齢はなんとかなったけど、どんな仕事があるの。自分には特別な技能があるわけじゃないし。他人に教えられるのは転職のノウハウくらいかなあ」。Webサイトを見ながらスガさんが言います。

 海外協力隊には、特定のスキルがなくても応募できそうな職種はいくつかあります。実は筆者は昔から関心を持っていて、妻と一緒に説明会に参加したことがありました。専門職として働く妻はすぐにでも応募できることが分かりましたが、そうではない筆者もどうにかなりそうでした。

 Webサイトによれば、JICA海外協力隊には9分野、190以上の職種があります。ものづくりやスポーツの指導、マーケティング支援などさまざまな職種の人材を募集しています。例えばIT関係なら、システム構築支援や学生に対するコンピューター技術指導などの職種があります。

 「これだけあれば、自分でも何らかの役に立つことができるかもしれない」とスガさんと筆者は大盛り上がり。応募しても採用されるかどうかは全く分かりませんが、新しい職を見つけると興奮してしまうのは「ジョブホッパー」として転職を繰り返してきた私たちならではです。