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 そして1店舗目の開業。これまでは社員として分業された一部の仕事をすればよかったのに、店長となればそれを全て1人でこなさなくてはなりません。アルバイト店員のシフト管理も必要です。アルバイト店員が突然休んでしまったときは、自ら店頭に立つことになります。

 1店舗だけでは経営の安定も難しく、アルバイト店員の雇用もあまり増やすわけにはいきません。少ない人数で切り盛りしなくてはならないので、店長や家族が手伝うことが多いでしょう。

 そうした時代を過ごしながら、玉村さんはなんとか店舗を増やしていきました。5店舗目になって、かなり状況が変わってきたようです。店舗数が増えた分アルバイト店員の人数自体の人員確保は大変になりますが、店舗同士が近い場合、自分が経営している他店舗から応援を頼むこともできます。これほどの規模になれば、社員を雇えるようにもなってきます。

 これはコンビニ経営に限ったことではありません。経営を安定させるまでの計画を長期で立てた上で、開業に踏み切る方がよいでしょう。フランチャイズに関心がある会社員の方は、在職中に説明会などに参加してたくさんの情報を集めましょう。しっかりと調査やシミュレーションをして納得した上で、早期退職制度に応募していただければと思います。

天笠 淳
アネックス代表取締役/人事コンサルタント
天笠 淳 早稲田大学商学部卒業後、IT企業、金融機関にて人事業務を経験。株式会社アネックス、一般社団法人次世代人材育成機構の代表として、働きやすい職場づくりを主なテーマとし、企業の人事、人材開発のコンサルタントを行っている。次世代人材育成機構では、代表理事として、学生の就職活動へのアドバイスや、社会人のキャリア支援を20年以上手掛けている。