全2216文字

経歴を「なかったこと」にしてしまう

 これまでの経歴や働きぶりを調査されるからといって、やましいことをしていなければ特に気にすることはありません。ただし、ささいなことだと思って記入したウソが露見して、問題になることがあります。調査されなかったとしても、内定後や入社後に発覚することもあります。いくつかの事例を挙げてみましょう。

 まずは、履歴書や職務経歴書のウソです。転職回数が多かったり、在職期間が極端に短かったりすると、採用側に悪印象を与えるのではと考えて、一部の経歴を「なかったこと」にしてしまう応募者が少なくありません。

 例えばA社に3年、その後B社で6カ月働いて退職した人が、A社に3年6カ月在籍したことにしてB社での勤務実績をなかったことにしてしまうといったケースです。このウソが調査で明らかになると、採用側にとっては「B社で何か問題があったのか」と気になります。

 筆者も職歴が多いのですが、1年以内で短期離職した職場については、職務経歴書にはあえて書かないようにしていました。前後の企業の在籍年数は正直に記入しますので、退職日から次の会社の入社日までが空いてしまい、離職期間があるように見えます。ただ、短期で離職した会社を書いて面接官に余計な質問をさせるよりも、あえて書かずに聞かれたときに口頭で補足していました。

 履歴書に記入する学歴について、実際は中退なのに卒業したことにする人もいます。調査では調べられなかったとしても、内定後の手続き書類で最終学歴の卒業証明書を求められた場合はウソがばれます。

一般社員なのに「マネジャー」とウソ

 次に、語学力のウソです。代表的なのが、TOEICの点数や英検などの取得資格。TOEICの点数などは「2年以内のもの」といった条件がついていたりしますが、今までの最高スコアとして大学入学直後の点数を記入する人もいます。めでたく内定を得たとしても、入社手続きで証明書の提示を求められたり、入社後すぐにTOEIC試験を受験させられてあまりにも無残な結果だったりすると、ウソがばれてしまうかもしれません。