なかなか終わりの見えないコロナ禍。勤務先のリストラに遭いそうだ、早期退職したものの再就職先が見つからないなど、大変な状況が続いている方も多いのではないでしょうか。
こうした状況で気になるのがお金の話です。金銭面で厳しい状況にあるために精神的な余裕がなくなり、表情に不安が出て採用面接が不首尾に終わる――そんなこともあります。
お金で気になるポイントの1つが借金です。特に、住宅や自家用車のローンを重荷に感じている方は少なくないでしょう。そんなときは、思い切ってそれらを手放すシミュレーションをしてみると気持ちが楽になることがあります。いずれも所有することが当たり前という人には手放した後の生活はイメージできないかもしれませんが、実行してみたら意外になくてもどうにかなるかもしれません。
人生で最大の買い物、住宅を手放す
まずは、人生で最大の買い物ともいわれる住宅です。現在、持ち家にお住まいの方は、売却したらいくらになるか試しに査定してもらうことをお勧めします。
何となく相場が分かっていても、数値が曖昧な状態では売却のイメージを描きにくいものです。「高く売れたらいいな」とぼんやり思っているだけでなく「今、売ったらいくらになるか」を明確にすることで、人生の選択肢として具体的に考えるようになります。
「住宅ローンを払い続けられるか」と漠然とした不安を抱いているなら、まずは査定依頼してみてはいかがでしょうか。売却した場合の金額がはっきりすることで、いざというときの打開策を考えられるようになるでしょう。
筆者自身も、過去に持ち家を売却した経験があります。それまではマンションを所有していたのですが、賃貸に出した場合の家賃や、売却した場合の価格について住宅販売業者に見積もりを出してもらいました。築10年が経過しておりそれほど期待していなかったところ、思った以上の金額でそのまま売却しました。
今売ってしまったら二度と持ち家を購入できなくなるのではなど、心配な点もありました。しかしいざ売却してみたら、自由にさまざまな場所に住める、仕事の状況に合わせて気軽に転居できるなど、とても楽になりました。67歳まで支払う予定だった住宅ローンから解放されたこと、毎年の固定資産税がなくなったことも、ずいぶん気が楽になりました。