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社会人にとっての必須スキルになっている

 効率的なテレワークを求めて転職するなら、その会社のテレワークの実態をできるだけ把握しておくとよいでしょう。求人要件に「ほぼ全社員がテレワーク、出社は月に1度」などと書かれていても、「本当に月1度なのか、テレワークの業務管理はどのように実施しているか」などを事前に確認することをお勧めします。

 一方で、ご自身のテレワークスキルも高めておく必要があります。離れた場所にいる上司に適切な報告や連絡ができるか、チームのメンバーと上手にコミュニケーションを取れるか。こうしたことは、いわゆる報連相(報告・連絡・相談)やビジネス文書の書き方などと並んで、社会人の必須スキルになりつつあると筆者は感じます。

 採用面接でも、こうしたスキルの有無を尋ねられる可能性があります。「テレワークの経験は」「テレワークでどんな困りごとがあったか、それをどう解消したか」といった質問です。これまでの経験を整理しながら、上手に答えられるように準備しておきましょう。

天笠 淳
アネックス代表取締役/人事コンサルタント
天笠 淳 早稲田大学商学部卒業後、IT企業、金融機関にて人事業務を経験。株式会社アネックス、一般社団法人次世代人材育成機構の代表として、働きやすい職場づくりを主なテーマとし、企業の人事、人材開発のコンサルタントを行っている。次世代人材育成機構では、代表理事として、学生の就職活動へのアドバイスや、社会人のキャリア支援を20年以上手掛けている。著書に『転職エバンジェリストの技術系成功メソッド』『オンライン講座を頼まれた時に読む本』(いずれも日経BP発行)がある。アネックスのWebサイトはhttp://www.annexcorp.com/