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 入社後、さらなる不祥事で経営が傾いたらどうしよう、と不安になるかもしれませんが、こればかりは入ってみなければ分かりません。不祥事の影響で、配属された部署の人員削減や部門消滅などに遭うかもしれませんが、採用担当者も本人の責任ではないと分かっています。あまり気にしても仕方ないでしょう。

合併で社風があいまいな企業

 次が、合併したばかりの会社。外資系企業が日本企業を買収するケースもあれば、日本企業同士が合併するケーもあります。

 合併したばかりの企業は事業運営だけでなく、組織運営もあいまいな状態になることが多くあります。あいまいな状態のうちに必要な人材をとにかく採用してしまえといった、駆け込み採用も起こります。最初から事業をきっちりと統合し、効率的に人員を配置すればよいのでしょうが、容易なことではありません。

 時として人事部門よりも事業部など現場の判断が優先され、採用人数も判断基準もあいまいになり、通常時よりも内定が出やすくなることがあるのです。

 注意点としては、入社後の人間関係が複雑になりがちなことがあります。A社とB社が合併した場合、「課長はA社出身」「部長はB社出身」のように、管理職が合併企業から相互に関わる、いわゆるたすき掛け人事をいまだに実施していることがあります。課長と部長の価値判断だけでなく、決裁印の押し方1つをとっても流儀の違いがあり、いちいち対応する必要があります。

 合併を経験した私の知人は、暑い日に長袖ワイシャツを袖まくりしていたところ、もう一方からきた上司に「伝統的にあり得ない。やめるように」と注意されたそうです。

入社後にカオス企業だと判明

 大手企業からあっさり内定が出て喜んでいたら、入社後、カオス企業であることが分かった――。そんなこともあります。

 筆者も実際に経験しました。ある企業の部長職に応募したところ、1次面接のつもりで訪問したらその日のうちに3度の面接があり、翌日内定。「よほど気に入ってもらえたのだ」と良い気分になっていました。