前回まで、転職サイトに登録すると人材エージェントから連絡が来る、という話をしました。しかし、人によっては、何も連絡が来ないことがあります。さらに自ら求人を検索しても条件にマッチする案件がゼロだったりすると、自信をなくしますね。

 「そんなにいい話ばかりあるはずがない」「わがままばっかり言ってもダメ」。たいていの場合、周囲の人はこんな言葉をかけてきます。私の経験上、40~50代の人や女性は、こうした苦言を呈されることが多いようです。

 しかし、このような言葉を安易に信じてはいけません。そもそも転職とは、「今よりも良い仕事に就きたい」「自分の生き方を通したい」からこそするものです。他人にはわがままに見えて当然なのです。「わがままを言うな」という言葉ぐらいでぐらつく人は、実際に転職した後、前職の方が良かったと後悔するケースも多いので、転職はやめておいた方がよいでしょう。

「社員紹介」に力を入れる企業が増えている

 転職サイトで思うような求人に出合えない場合、手段の1つとして考えたいのが、最近流行りのリファーラル採用です。

 リファーラル採用とは、ひとことで言うと社員による紹介です。社員が、自分の知り合いなどを自社に紹介し、入社に結びつけるものです。ここ数年、IT系ベンチャー企業などで盛んに採り入れられています。

 リファーラル採用自体は以前から存在していた手法ですが、企業はうまく活用できていませんでした。社員に知り合いを紹介するよう呼びかけてもなかなか集まらず、候補者が現れたとしても期待はずれに終わることがしばしばでした。

 例えば、「知り合いが働いている」というだけで応募し、志望動機もあいまいなまま入社してしまう人。入社してから自分が思ったような環境と違うことに気づき、早期退職してしまいます。

 役員など権限を持った社員が、業務遂行能力が不足していたりやる気がなかったりする親類縁者を無理矢理入社させる、というケースも相次ぎました。縁故採用はワケありの人材しか来ないというイメージを生み、敬遠を招きました。

 それがここにきて、脚光を浴びているのはなぜなのか。理由として考えられるのは、SNSの発達です。SNS上では、学校の同級生や前職の同僚など多くの知り合いと、日常的につながりを持てます。今どんな仕事をしているか、仕事ぶりはどうなのかもうかがい知ることができます。幅広い知り合いの中から、自社に合いそうな人を見つけやすくなったのです。