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 まず転職経験者。実際に自分と同じ業界で転職を経験している人は、頼りになります。実体験を基に有益なアドバイスをくれたり、情報を提供してくれたりします。

 実際の知り合いだけでなく、ネット上で頼りになりそうな人を探しても良いでしょう。3回ほど転職に成功した人は、「自分の経験を他人の役に立てたい」と思うケースが多いようです。ブログで情報発信している人もいますし、YouTubeなどに動画をアップしている人もいます。

 ただ、その人たちの話を絶対視するのは禁物です。あくまで1つの意見として参考にする、という姿勢が重要です。

 意識の高い仕事仲間については、社内でも社外でもかまいません。業界や志望企業の情報を聞くだけでなく、内定をもらったあとに「本当に入社して良いか」を相談したりする仲間として貴重な存在です。

 転職に対して迷いが生じたときも、意識の高い同僚に背中を押してもらうと前に進めます。転職先で少しうまくいかなくても、「信頼できる同僚に良い転職先だと助言された」という経験が支えになったりします。

3タイプの人材エージェントを集める

 最後の人材エージェントは、自分と性格が合い、話していてためになると思える人を3人味方に付けると良いでしょう。できれば、異なる3タイプを1人ずつ集めましょう。①業界に精通し、自分の能力を適切に評価してくれる、②とにかく案件をどんどん紹介してくれる、③人が良く、時間が合えば会って相談に乗ってくれる、の3タイプです。

 ①のエージェントは、本当に自分にマッチした案件しか紹介しません。冷たくビジネスライクな印象を受けるかもしれませんが、応募者を安売りしないので信頼できます。

 これに対して②のエージェントから紹介される案件は、自分にマッチしているかは分かりません。ただし、案件は次から次へと持ってきてくれるので、量的に安心感を持てます。

 転職活動で悩んだときは、③のエージェントに相談してアドバイスをもらいます。実際の案件はあまり紹介してもらえないかもしれませんが、聞き役、相談役としてありがたい存在です。

 転職コーチのアドバイスを信じる、信じないは本人次第です。ただし、転職に関するネット掲示板で時間をかけて調べても有益な情報が得られるとは限りません。だったら、転職コーチから直接リアルな情報を集め、自分の迷いを解消して前に進むことが必要ではないでしょうか。

天笠 淳
アネックス代表取締役/人事コンサルタント
天笠 淳 早稲田大学商学部卒業後、IT企業、金融機関にて人事業務を経験。株式会社アネックス、一般社団法人次世代人材育成機構の代表として、働きやすい職場づくりを主なテーマとし、企業の人事、人材開発のコンサルタントを行っている。次世代人材育成機構では、代表理事として、学生の就職活動へのアドバイスや、社会人のキャリア支援を20年以上手掛けている。