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 特に注意が必要なのは、「自分が自信を持って答えられる質問」です。自信があるがゆえに、長々と話してしまいがちなのです。応募者が語りすぎることで、面接官が聞きたかった質問をする時間がなくなり、採否を決めるのに必要な内容を確認できずに終わってしまいます。その結果、情報不足によって一次面接で不採用となることもあります。

質問には即答すべきと思い込む

 技術者には、面接中の質問に即答しなければならない、と思い込んでいる人がいます。しかし、これは誤解です。質問する側も回答する側も、考える時間は必要です。質問を受けたら、少し考えてから回答すればよいのです。

 すぐ答えられた方が賢そうに見える、誠意を持って面接に準備してきたように見える、と思っているかもしれません。しかし、面接官も聞く準備が必要です。

 「経験していない仕事をやれるか」「入社したら環境が大きく変わるが大丈夫か」など、自信を持って答えにくいことをあえて聞いてくる面接官もいます。そうした質問は、回答そのものだけでなく、あなたの状況対応力を確認している場合が少なくありません。こうしたときほど間があっても結構ですので、少し考えてから落ち着いて答えることをお勧めします。

「きっかけ」と「動機」を混同

 どこの会社でも聞かれる、「弊社への志望動機は」という質問。これに対して、「友人が教えてくれて」「業界で有名で」のように回答する技術者がいます。これは、志望動機ではなく、「きっかけ」にすぎません。

 志望動機は、自分の知識を生かしたい、やりがいのある仕事をしたい、といったことのはずです。こうした自分の思いや意志をしっかり伝える必要があります。

 きっかけについての話が長すぎて、志望動機がほとんどない人もいます。「この応募者は知人の紹介であれば何でも応募するのか」と思われても不思議ではありません。きっかけと志望動機は分けて伝えましょう。

天笠淳
アネックス代表取締役/人事コンサルタント
天笠淳 早稲田大学商学部卒業後、IT企業、金融機関にて人事業務を経験。株式会社アネックス、一般社団法人次世代人材育成機構の代表として、働きやすい職場づくりを主なテーマとし、企業の人事、人材開発のコンサルタントを行っている。次世代人材育成機構では、代表理事として、学生の就職活動へのアドバイスや、社会人のキャリア支援を20年以上手掛けている。