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質の高い授業を安価に受けられる

 最後に紹介するのは、大学の社会人向け講座です。こちらも外国語学校などに比べるととても安価に、質の高い授業を受けられます。

 英語は文法を義務教育で学んでいるので英会話から始めても問題はないかもしれませんが、それ以外の外国語については文法や語彙(ごい)を一から学ぶ必要が出てきます。あまり面白くない文法を独学でマスターするのは大変です。筆者の場合、「○○語これでマスター」といったタイトルの書籍を何冊も購入して、まったく読まないという状態が続きました。

 そこでお勧めなのが、大学の講座です。多くの大学が社会人向けに、3カ月単位くらいの講座を設けています。大学で非常勤講師などを務める先生に教わることができます。

 一例として上智大学の公開講座を見てみましょう。2019年秋期の中国語の基礎講座は、毎週土曜日に1時間半、合計13回。受講料は3万5100円です。1回当たりで考えると、2700円です。

 定員が25人ですから1対1の講座に比べると自分が話す時間は少ないかもしれません。その分、あまりドキドキせずに気軽に受講できるのではないでしょうか。筆者も過去に同大学のインドネシア語講座を受講した経験があるのですが、とても勉強になりました。

 「外国語はとにかくたくさんしゃべればなんとかなる」という人もいますが、なんとかできる能力があれば語学学校は日本にこんなにたくさんありません。まずはハードルを下げて、無理せずに始められるところから外国語習得に取り組んでみてはいかがでしょう。繰り返しになりますが、これまでの仕事の経験に少しの語学力が加わるだけで転職の幅は広がります。

天笠 淳
アネックス代表取締役/人事コンサルタント
天笠 淳 早稲田大学商学部卒業後、IT企業、金融機関にて人事業務を経験。株式会社アネックス、一般社団法人次世代人材育成機構の代表として、働きやすい職場づくりを主なテーマとし、企業の人事、人材開発のコンサルタントを行っている。次世代人材育成機構では、代表理事として、学生の就職活動へのアドバイスや、社会人のキャリア支援を20年以上手掛けている。