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 年齢が上がれば当然経験重視の比率が高くなりますが、ある企業の最終選考で経験やスキルが同レベルの応募者が複数残り、1名に絞り込まなければいけないこともあります。絞り込みの際にはマナーや印象が判断材料になることも少なくありません。

 先日も、あいさつが満足にできない応募者がモリさんのところに来たそうです。人材エージェントとしては、紹介の順位やコンタクトの優先度は下がってしまうとモリさんは言っていました。

 個人エージェントとして活動しているモリさんは、企業から期待されるレベルも高く、それに応えるために紹介する応募者を厳選しています。ある意味、モリさんから求人案件を紹介された段階で、人物評価などの一次選考は通過しているとも言えます。モリさんのような人材エージェントに会うときから、マナーが大きな意味を持つことを覚えてきましょう。

受付で面接を待っている時も注意

 もちろん、企業訪問する際のマナーも重要です。選考は、面接室に通される前から始まっています。

 よくあるのは、受付で待たされている間だらしなく座っていて、しかもスマートフォンでメール、場合によってはゲームらしきものをしている応募者の姿です。

 こういったしぐさは、実はよく見られています。呼び出しにきた人事社員に気づかず、スマートフォンに熱中している応募者もいます。これでは人事社員の印象は良くありませんし、採用選考にも悪影響を及ぼしかねません。

 なぜかと言えば、こうした日常のしぐさは入社後も再現される可能性があるからです。これを再現性と呼びます。業務中に行うのが不適切なしぐさであれば、面接前に評価はマイナスからスタートすることになります。

 入室、退出の誘導をしてくれる社員にぞんざいな態度をとる応募者もいます。女性社員が案内に対応した場合、「入退出の誘導担当は正社員でなく派遣社員だろう」などと勝手な思い込みをして軽口をたたいたり、なれなれしい態度をとったりする男性応募者も少なくありません。

 これも再現性の観点から考えると、入社後、雇用形態が違う人にはぞんざいな対応をする可能性があります。場合によっては、面接室への入室前に不採用が決まってしまいます。