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ニューノーマルチームで生き残る

 ニューノーマルチームで生き残ろうとする場合はどうでしょう。社内で自分が今後も生き残れそうな組織を見つけ、社内営業をして異動を目指します。そして、そこで必要な新しい専門技術を身につけます。ただこれは、今までの知識や経験をオールリセットしなければならない可能性があります。

 コミュニケーションでもこれまで通りに行かないことが多いでしょう。年下上司や従来職場での常識が通じない転職者、新たな取引先などとやり取りすることになります。ベテランはこの部分で戸惑うことが多いようです。これはいつの時代にも起こることですが、このところさらにギャップが大きくなってきているように感じます。

 こうした変化を覚悟できる、耐えられる方にはぜひ、会社を辞めずに新しいジャンルに挑戦していただきたいと思います。仮に定年が70歳になった場合、40歳ならばあと30年間、50歳でも20年間あるわけです。ある意味「第2新卒」として挑戦してみましょう。

 そんなときに持っていただきたい心構えを挙げます。

  • 「改めて学ぶ」と考えると気負いが大きくなる。人事異動で部署が変わっただけとシンプルに考える
  • 年齢に関係なく、新しい仕事は誰もが初心者。知らないことを恥ずかしいことだと思わない
  • 専門知識の勉強に費やす時間は惜しまない。1日何時間か、就業時間以外で必ず設ける

 筆者の実感では、業務に関連した目標を持ったうえでの勉強は、決して裏切りません。必ずあなたの力になります。

 技術の進化が速い今、学び続けるスキルは衰退産業かどうかに関わらず必要です。知識のオールリセットが迫られるケースも当然考えられますので、慣れておいて損はないでしょう。

 最後に、「あなたのスキルは社内でしか通じない、どこでも通用する能力を身につけよ」という言葉をよく耳にしますが、あまり気にする必要はありません。そんなことをいったら会社員のほとんどが自社外では通用しない人材になってしまいます。

 「社内で生き残るスキルをまず身につけよ、そうすれば何かあっても生き残れる」。筆者はそう申し上げたいと思います。

天笠 淳
アネックス代表取締役/人事コンサルタント
天笠 淳 早稲田大学商学部卒業後、IT企業、金融機関にて人事業務を経験。株式会社アネックス、一般社団法人次世代人材育成機構の代表として、働きやすい職場づくりを主なテーマとし、企業の人事、人材開発のコンサルタントを行っている。次世代人材育成機構では、代表理事として、学生の就職活動へのアドバイスや、社会人のキャリア支援を20年以上手掛けている。著書に『転職エバンジェリストの技術系成功メソッド』『オンライン講座を頼まれた時に読む本』(いずれも日経BP発行)がある。アネックスのWebサイトはhttp://www.annexcorp.com/