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学歴、職歴欄は正確に記載すべし

 学歴や職歴の欄は正しく記入しましょう。簡単な記入欄に思えますが、意外と面倒なのが学歴の卒業年月や、職歴の入社年月です。それぞれが何年の何月だったかすぐに正確に思い出せるでしょうか。

 この部分の記入が面倒で「週末に時間を取ってゆっくり書けばいいや」などと思っていると、書類の作成と提出が遅れがちです。人気の求人の場合、この時間が命取りになることもあります。今の転職市場の状況では、週末を待つ時間などないと考えたほうがよいと思います。

 職歴の詐称はやめましょう。経歴を詐称して履歴書を記入しても、多くの場合は面接での説明にほころびが出てしまいます。

 転職歴が多い場合は、別紙に全て書き出すか、記入欄に収まる範囲で主要な職歴を記入するとよいでしょう。この書き方だと在職期間に空欄ができてしまいますが、それは面接で質問されることが多いため、面接で別途補足をしてもよいでしょう。

資格や特技の欄はどう記入する?

 資格や免許は記入に悩む人が多いようです。運転免許のように多くの人が持っている免許や資格は書かないほうがよいのではと考えている人もいますが、空欄にしておくよりは何か書くことをお勧めします。民間資格についてもきちんと記入しましょう。

 志望業界への関心度の高さや自分の積極性をアピールするために、勉強中の資格や講座の名称を記入する人もいます。それ自体はよいと思いますが、取得済みの資格とははっきりと分けて書いたほうがよいでしょう。履歴書の備考欄や職務経歴書に、資格取得の目標や目的も含めてしっかり記入するのも1つの方法です。

 さらに記入に悩むのが、得意な学科やスポーツ、特技などの欄です。記入することがない場合は、この欄のない履歴書用紙やひな型データを選ぶとよいでしょう。

他社の志望動機を送らないよう注意

 志望動機については、自分の能力がどのように発揮できそうかなどを記入します。注意点は、提出前にきちんと確認することです。

 不採用が続いて転職活動が長引くと、その都度履歴書を修正する注意力も欠落してきます。その結果他社の志望動機を送ってしまう応募者も実際にいますので、注意して確認することが必要です。

 「給与や職種、勤務時間などについての希望などがあれば記入」のような欄が設けられていることもありますが、この段階では無理をして書かなくてよいでしょう。家庭の事情など仕事に影響しそうな事情があるときも、育児・介護など個人の裁量で対処できるものであれば、この時点であえて書く必要はありません。

天笠 淳
アネックス代表取締役/人事コンサルタント
天笠 淳 早稲田大学商学部卒業後、IT企業、金融機関にて人事業務を経験。株式会社アネックス、一般社団法人次世代人材育成機構の代表として、働きやすい職場づくりを主なテーマとし、企業の人事、人材開発のコンサルタントを行っている。次世代人材育成機構では、代表理事として、学生の就職活動へのアドバイスや、社会人のキャリア支援を20年以上手掛けている。著書に『転職エバンジェリストの技術系成功メソッド』『オンライン講座を頼まれた時に読む本』(いずれも日経BP発行)がある。アネックスのWebサイトはhttp://www.annexcorp.com/