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 転職活動につきものの履歴書や職務経歴書。これを書く際に注意していただきたいのが、「うそを書かない」ということです。

 意図的に経歴を詐称する場合だけでなく、「本人は正しく書いたつもりでも記載が誤っている」というケースもあります。代表的なパターンを見てみましょう。

  1. 入退社や配属の年月を間違える
  2. 短期間しか勤務しなかった企業の在職年数をなかったことにする
  3. 在職していないのに働いていたことにする

 本人は大したことではないと思っていても、面接や入社後に辻つまが合わないことが出てきます。特に2.や3.のように意図的にうそを書いたことが発覚した場合、仕事はきちんとできたとしても信頼を失い、社内の業務が滞ったり社外からの発注が減ったりすることになりかねません。個人の問題だけでなく会社に損害をもたらすことがあるのです。

和暦と西暦の変換ミスに注意

 まず、「1. 入退社や配属の年月を間違える」について見ていきましょう。このミスは、意外に多くの人がしてしまいます。

 よくあるのが、履歴書と職務経歴書の年月が異なることです。提出時に双方を突き合わせて確認すればよいのですが、時間や精神状態に余裕がない状況ではミスをしてしまうことが珍しくありません。

 悪意がない分、面接時に指摘されると、予想外のことで頭が真っ白になってしまいます。その後の面接の雰囲気が悪くなってしまったというケースもよく耳にします。

 特に以下2つのケースは注意が必要です。

(1)和暦と西暦が混在している
 履歴書や職務経歴書を汎用の用紙で書く場合、一方が和暦で一方が西暦を採用していることがあります。和暦と西暦の変換でミスをしてしまいがちです。

 特に50代の方は、学校を卒業したのが昭和、入社が昭和か平成、そして現在は令和と3種類の元号を使うことになります。転職を繰り返した筆者が今履歴書を書こうとしたら、和暦と西暦の換算だけで1日つぶれそうです。

 混乱を防ぐために、筆者はすべて西暦で統一していました。市販の履歴書や職務経歴書に記入するのではなく、パソコン上でWordなどを使ってデータ化し、どちらも西暦で表記するのが一番よいでしょう。

 どんな理由であれ、入社年月を間違えた人が「緻密な仕事をします」などと長所を述べても説得力が薄まってしまいます。

(2)印刷せずにデータで提出する場合
 履歴書や職務経歴書をデータで提出する場合にも誤りを見逃しがちです。急いでいると、入社年月日を別の会社の欄にコピー・アンド・ペーストするといったミスもしてしまいます。必ず一度は印刷して確認してください。