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 さまざまな企業が早期退職者の募集を始めています。本コラムの読者でも、応募しようか迷っている人は少なくないかもしれません。

 仮に応募した場合、退職日までは数カ月の時間があるでしょう。その時間はとても重要です。この数カ月で何をするかがその後の人生を決めるといっても過言ではありません。

在職中の同僚から得るものはない

 早期退職者募集に応募して会社を去る日程が決まると、有休消化などで出社しなくてもよい時間ができます。10年、20年と働き続けてきたのだから少しは休みたいと思うかもしれません。しかしできれば、転職エージェントなどに会ったり応募書類を作成・提出したりと空き時間がないくらい精力的に活動したほうがよいでしょう。

 早期退職者募集に踏み切る企業の増加や新型コロナ禍による景気の不透明感などを考えれば、転職希望者にのんびりしている暇はないと思います。不安をあおりたくはないのですが、ほっと一息つくのは再就職先の内定を得てからで十分ではないでしょうか。

 「精力的に人に会いましょう」と伝えると、つい最近まで一緒にいた同僚や後輩に連絡を取る人がいます。しかし多くの早期退職者が出た後は、会社の制度変更や一時的な人員不足の発生により、残留社員は忙しいはずです。

 会えたとしても、実のある話が聞けるとは思えません。「おまえは先に退職してよかったよ。俺も2度目の早期退職者募集には応募するつもりだ」のような話に終始しそうです。

 肝に銘じるべきは、会社に残っている元同僚は給与所得者としてまだ安定した立場にいるが、自分は異なるということです。固定給が入ってくる元同僚は時間をたっぷり使ってのんきな話ができますが、次の職を見つけなければならないあなたにはそんな余裕はないのです。

 気心の知れた仲間と話すのは楽しいものですが、ここは頑張って孤独に耐え、再就職の役に立つ人に会うことに時間を使いましょう。