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 このところ急に寒くなりました。筆者は先日、出張先の新潟で初あられ、初雪に遭いました。

 寒くなると思い出すのは、寒い時期の転職活動です。寒気に震えながら面接に向かうのは心細いものです。おまけに不採用通知がメールで届いたときには、心が折れそうになります。ただでさえ冷え切った心身が凍えます。

 不採用通知を受け取った帰り道、クリスマスイルミネーションが輝き、クリスマスソングがかかっていた日には、もうつらくてつらくてたまりませんでした。家には家族が待っているのに仕事が決まらない、どうしようと泣きたくなるときもありました。

 そんなとき筆者を慰めてくれたものの1つが、音楽です。今回は、転職活動を乗り切るためのお薦め「転職チアソング」をいくつか紹介します。主に50~60代向けですが、有名な曲ばかりなので若手でもご存じの方は多いでしょう。

『春よ、来い』で内定通知を待つ

 1曲目は、『春よ、来い』(松任谷由実)です。転職活動のために書かれた曲ではないと思いますが、転職活動の初期には感情移入しやすい曲です。

 歌詞では、「君」の返事を心待ちにする気持ちが歌われています。転職活動初期には、自分の誠意は履歴書や面接で伝わった、きっと内定通知がもらえるはずだと信じている時期です。

 朝目覚めて最初に思うことは「今日は内定通知が来るかな」。日中も、私物のスマートフォンのメール着信が気になって落ち着きません。そんな時期の心に、この曲は不思議とマッチします。不安と期待が入り交じった気持ちを優しく応援してくれているような気分になります。

『春夏秋冬』でどん底気分を味わう

 不採用通知ばかり届いて、気力がなくなってしまった――。そんなときには、『春夏秋冬』(泉谷しげる)を口ずさんで、自分を慰めながらどん底気分を味わうのも一興です。

 転職活動は山あり谷ありです。何社受けても不採用続き、何とか状況を打破したくてもどうにもならない、頼れるはずの人材エージェントとも折り合いが悪い。そんな八方ふさがりな状況はよくあります。面接官と話が合って盛り上がり、「これは内定だ」と確信したのもつかの間、不採用通知を受け取ってぼう然とすることもあります。

 春に転職活動を始めて、遅くとも冬のボーナスまでには転職先が決まるだろうと思っていたにもかかわらず、気がついたら冬になっても転職できていない。こうしたとき、春夏秋冬の歌詞が心にしみます。春夏秋冬と季節が移り変わっても苦境が続く様子を、自分と重ね合わせるのではないでしょうか。

 この曲のサビでは、今日を境に状況が変わると歌っています。この部分を繰り返し聴いて、悪いことは忘れましょう。自分で決めて始めた転職活動のつらさは、人に手助けしてもらったり慰めてもらったりしても癒えません。サビを口ずさんで、自分で自分を癒やしましょう。