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 転職活動中は「自分は何のために働くか」「仕事にいったい何を求めるか」などと改めて考え直すものです。自己分析をすることで、自分の強みや価値観を再発見することも多いようです。

 筆者は、転職には「3つの価値観」が影響すると考えます。「転職観」「職業観」「人生観」の3つです。転職活動を始めてこの3つを急に考え始める人がいるのですが、それはお勧めできません。それはなぜか、順に見ていきましょう。

表面的なメリットを最優先させる

 1つ目の転職観とは、転職先に求める企業規模や給与、役職などです。転職で追求したい表面的なメリットと言い換えてもよいでしょう。即物的なものを求めて転職するのはいかがなものかという意見もありますが、転職においてはこの転職観を最優先させてよいと筆者は思っています。

 社風が合うか、キャリアを積めるかなど、表面的には見えない部分が気になるという人はもちろん多いでしょう。しかしこれらは実際のところ、入社して働いてみなければ分からないことが多いのです。社風は実際に会社の一員として働いてみなければつかめませんし、キャリアを積めるかどうかも配属部署によるでしょう。

 しかし実際には、このように事前に分からないことで悩み、なかなか転職活動を始められない人を何人も知っています。「本当にこの会社でよいのか」「自分は転職すべきか」と悩み、現職への不満を抱きながらもやもやとしているのですが、それは心と体に良くないと感じます。

 事前に分からないなら、まずは明確になっている事実や条件を基に自分の価値観に合うかを考えて、応募を決めてもよいのではないでしょうか。実際に活動してみて、「面接でいろいろな企業を見てきたけれど、やはり現職がいい」「不採用通知を受け取り続けて、自分に何が足りないか見えた。ひとまず現職で頑張ろう」と思うこともあります。

 このように何らかの結果があった方が、日々のもやもやは消えるでしょう。そしてすっきりして目の前の仕事に取り組んでいたら、意外な出会いやチャンスがもたらされるといったこともあるのです。