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総論賛成、各論反対――。デジタル変革のような難しいプロジェクトでは、抵抗勢力がつきものだ。現場の抵抗にあって、仕事が思うように進まない。こう悩んでいる読者は少なくないだろう。では、どうすれば難局を打開できるか。本特集では、デジタル変革のあり方について議論する「日経 xTECH ITイノベーターズ会議」で出たデジタル変革リーダーの発言を基に、抵抗勢力を味方にするためのノウハウを紹介する。

 デジタル変革プロジェクトによって、大きな変化を余儀なくされる部門は必ずある。人間は基本的に変化を嫌う生き物。社内に抵抗勢力が出てくるのは自然な流れである。とはいえ、プロジェクトを妨害する者が増えれば、本来の目的を達成することはできない。ここで身につけたいのが、抵抗勢力を味方にするワザだ。

 一つめのワザは、抵抗勢力を黙らせる方法である。具体的には、デジタル変革プロジェクトに反対しそうな相手を見つけたら、「この件は社長の指示です」と耳打ちする。ちょっとしたアクションに思えるが、抵抗勢力の芽を摘む効果があるという。

 このテクニックを披露したのが、東急ハンズの長谷川秀樹執行役員オムニチャネル推進部長だ。社内の全システムをパブリッククラウドに移行した立役者として有名だ。ネットベンチャーなどを除けば、全システムをパブリッククラウドに移行した事例は珍しい。

東急ハンズの長谷川秀樹執行役員オムニチャネル推進部長
東急ハンズの長谷川秀樹執行役員オムニチャネル推進部長
(写真:丸毛 透)

 このほか、システム刷新に先駆けて物流業務の改革も成功させた人物だ。それまで同社では、店舗ごとに商品を仕入れていたが、本部の一括仕入れに変更し、価格交渉力を向上させた。