「ポスト・スマホ」として巨大市場を形成するとの期待もあるウエアラブル端末。しかし、現実にはスマホを補完する腕時計型デバイスが着実に市場を伸ばしてはいるものの、消費者に広く普及する兆しはまだ見えていない。ウエアラブルならではソリューションの不在が原因だ。こうした手詰まり感があるなか、ウエアラブルの用途を拡大するための数々の新しい取り組みが出現している。例えば、ネット通販で服を買うために自動採寸する「ZOZOSUIT」や、マシンを使わずに高効率の筋トレを実現する「SIXPAD STATION」などだ。これまでにない、ウエアラブルの「新境地」を追った。

ウエアラブル新境地
目次
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組みひもセンサーが広げるウエアラブル活用、ボールへの撃力を直接計測
サッカーのスパイクでボールを蹴った時に、ボールが当たった位置や与える撃力(衝突や打撃など、非常に短い時間に作用する大きな力)を直接計測――。従来のウエアラブル型デバイスでは実現できなかった、このような用途展開を可能にするセンサーが登場した。
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ぴったりだけじゃイヤ!ワガママ女性記者コンビ「自腹ZOZOレポート」
近頃、芸能人の恋人や月旅行など、社長関連の話題に事欠かないZOZO。2018年9月6日、同社は興味深いニュースを発表した。ZOZOSUITの配布により数十万件の体型データを収集することができ、独自の体型推測アルゴリズムが構築できたとして、身長・体重・年齢・性別のデータを基に体型推測が可能になったと…
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「集中空間」を着る、視野を狭めて雑音を消すと仕事に没頭できるか
集中力を高めたい人は大勢いる。頭に装着するだけで集中状態に入れるというウエアラブル端末の開発計画がパナソニックから発表された。筆者は早速、プロトタイプ機を試してきた。
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うるさい現場でも声でやり取り 体をフル活用、パナソニックの骨伝導ヘッドセット
工場や建設現場、鉄道の保線といった公共インフラ等の保全管理、物流拠点など、騒音が大きいながらも音声によるコミュニケーションを取りたいという現場に向けて、パナソニックはイヤホンもマイクも体への振動を使って音を伝える業務用骨伝導ヘッドセットを開発した。
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「普通の服」に化けるウエアラブル機器、東大発ベンチャーが見据える巨大市場
echo wearのような衣服型のウエアラブル機器では、電子的機能を生み出す配線と衣服の親和性が重要となる。その配線技術を担ったのが、変形・伸縮可能な電子回路の実用化を目指して独自のスマートアパレル「e-skin」を開発する、東大発のスタートアップXenomaだ。
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アシックスとNTT、センサー付きウエアで「個人別暑さ対策」開発へ
今夏の猛暑によって熱中症対策への関心が高まるなか、アシックスと日本電信電話株式会社(以下、NTT)は、センサー付きウエアを利用した“次世代の暑さ対策”に関する共同実験を開始する。アシックスがウエア設計や温熱快適性評価の技術を、NTTが生体情報センシングやデバイス開発の技術を提供する。
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知覚を着る服を体験、ライゾマ真鍋氏らが開発
目が見えない人はどうやって空間を認識しているのか。ライゾマティクスリサーチの真鍋大度氏らは「知覚を着る服」を開発し、視覚に頼らない暗闇での空間認識に挑む。
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過酷な建設現場に「ウエアラブル革命」、作業員の安全守って効率も向上
熊谷組が施工する、大阪市西区にある雨水滞水池築造工事の現場。作業2時間ごとに1時間の休憩を取る――そんな安全対策と同時に、この現場ではICT(情報通信技術)を活用が図られている。実は、ICTによって建設現場での生産性向上を図る、いわゆる「i-Construction」の実証実験が行われている真っ最…
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メガネが教える体の歪み 記者が体験、フィットネスクラブで「JINS MEME」
「このメガネをかけて、5分間歩きましょう。目安は時速5kmです。ウォーミングアップを兼ねていますから、しっかり歩いてくださいね」ここは都内にあるフィットネスクラブ。入会時に施設や器具の説明を受ける初回オリエンテーションで、トレーニングウエアに着替えてマシンエリアに向かうと、おもむろにトレーナーから…
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手ぶらOKの近未来型ジムをSIXPADの会社が作れたワケ
疲れて大変な上に時間がかかる――トレーニング・ジム通いは3日坊主の代表例の一つと言えるだろう。そんな“常識”を覆す近未来型のトレーニング・ジムが東京都渋谷区の代官山に登場した。手ぶらでOK、しかも全身の筋力トレーニングがわずか15分で完了する簡便さをうたう。
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ウエアラブルの電気刺激で15分全身筋トレ、SIXPADの「近未来型ジム」登場
2018年7月、東京都渋谷区のおしゃれな街、代官山に近未来型のトレーニング・ジムがオープンする。筋力トレーニングマシンを“ウエアラブル化”し、全身の筋力トレを同時に実施することで、常識破りのわずか15分でトレーニングが終わるのが売りである。鏡に写る自分の姿に重ねてアドバイスなどのイラストを表示する…
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ZOZOスーツは仕掛けた罠を見抜けるか、“わがままボディ“記者が挑戦
日経 xTECH分解班は、ファッションECサイト「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」を運営するスタートトゥデイが開発した自動採寸用ボディースーツ「ZOZOSUIT(ゾゾスーツ)」を入手。マーカーの分析や測定実験を通して、自動採寸の仕組みを入念に調査した。今回の「測定実験編」では、「既製服では自分に合…
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ZOZOスーツ”疑似分解”、自動採寸のカギは伸びない水玉
日経 xTECH分解班は、ファッションECサイト「ZOZOTOWN(ゾゾタウン)」を運営するスタートトゥデイが開発した採寸用ボディースーツ「ZOZOSUIT(ゾゾスーツ)」を入手。マーカーの分析や測定実験を通して、自動採寸の仕組みを調査した。今回の「疑似分解編」では、スーツの素材やマーカーの配置な…