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 隈研吾氏の設計で、古い木造倉庫の耐震補強が群馬県富岡市で進んでいる。鉄骨の架構を入れ子状に挿入し、上部のブレースに炭素繊維強化プラスチックによるロッド材を用いた。あやとりを思わせるこの補強材は、18年中にもJIS(日本工業規格)化される見込みだ。

 「木造の繊細さを傷付けない耐震補強を目指した」と隈研吾建築都市設計事務所(東京都港区)の隈研吾氏は語る。現在、群馬県富岡市で3棟が連なる「富岡倉庫」の耐震改修が進んでおり、隈氏が設計している。倉庫は県道を挟んで富岡市役所に面し、市役所の広場と一体的に利用する狙いがある。

 3棟のうち、初めに着工したのが、県道沿いに立つ「3号倉庫」だ。木造平屋で、建築面積は約300m2。1900年に、現在の場所に移築された。2016年10月、所有者の富岡倉庫が市に建物を譲渡し、市が9774万円をかけて耐震改修を実施している。改修後は、18年秋をめどにマーケットとしてオープンする〔図1〕。1号、2号の倉庫も、隈氏が補強改修の設計を担当する。

〔図1〕開口部を大きく取り広場に開く
3号倉庫、改修後のイメージ。左奥に見えるのが、富岡市役所。大きな開口部を設けて、市役所や広場、駅前を走る通りからの動線を引き込む(資料:隈研吾建築都市設計事務所)
3号倉庫、改修後のイメージ。左奥に見えるのが、富岡市役所。大きな開口部を設けて、市役所や広場、駅前を走る通りからの動線を引き込む(資料:隈研吾建築都市設計事務所)
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5月時点の3号倉庫(写真:日経アーキテクチュア)
5月時点の3号倉庫(写真:日経アーキテクチュア)
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