熱交換型換気設備につなぐフレキシブルダクトを床下に施工していた現場では、風量が設計より2割以上不足していた〔写真1〕。現場で採用されていたのはマーベックス(大阪府東大阪市)の換気設備。同社が原因を調べると、フレキシブルダクトを繰り返しUの字で曲げていると分かった。「曲げによって管内の圧力が大幅に低下するので、風量不足につながりやすい。やってはいけない施工だ」。同社の本田祐樹専務はこのように説明する。
フレキシブルダクトの曲げが管内の圧力の低下を招くことは、住宅リフォーム・紛争処理支援センターが発行する「住宅づくりのためのシックハウス対策ノート」にも記載されている。圧力低下を抑えるために、曲線部ではダクト内側が描く円の半径をダクト直径の2.5倍以上にする〔図1〕。