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 大阪府茨木市は、市民会館跡地エリア整備事業の設計者と施工者を選ぶ公募型プロポーザルで、受託候補者に竹中工務店(大阪市)と伊東豊雄建築設計事務所(東京・渋谷)の2社によるJV(共同企業体)を選定した。次点候補者は鹿島とNASCA(ナスカ、東京・新宿)のJVだった。

北西側外観のイメージ。左手が芝生広場。各階のテラスに配した緑によって建物を包み込んでいる(資料:伊東豊雄建築設計事務所・竹中工務店)
北西側外観のイメージ。左手が芝生広場。各階のテラスに配した緑によって建物を包み込んでいる(資料:伊東豊雄建築設計事務所・竹中工務店)
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 1969年の開館以来、茨木市の文化芸術活動を支えてきた市民会館は、経年劣化が進み、耐震性やバリアフリーなど様々な課題を抱えて2015年12月に閉館した。同市は18年3月、「茨木市市民会館跡地エリア活用基本構想」を策定し、市民会館跡地やその東側の中央公園などを含むエリアの活用に関する基本方針やコンセプトを示した。

 今回のプロポーザルが対象とする整備事業では、1200席の大ホールや多目的ホール、子育て世代包括支援センター、市民活動センター、図書館などを備える複合施設のほか、大屋根、屋根付き通路、芝生広場などを中央公園の南側部分に整備する。市民会館跡地とその東隣にある人工台地の広場、西側の福祉文化会館敷地は、第2期事業として整備する計画だ。

1階エントランスから、開放された多目的ホールを見る(資料:伊東豊雄建築設計事務所・竹中工務店)
1階エントランスから、開放された多目的ホールを見る(資料:伊東豊雄建築設計事務所・竹中工務店)
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 受託候補者に選ばれた竹中工務店・伊東豊雄建築設計事務所JVの案は、公共空間が市民参加によって時間と共に成長していく考え方を随所にちりばめたもの。「日々何かが起こり、誰かと出会う」というコンセプトの下、ランドスケープと建築が相互に浸透し合う「立体的な公園」のような公共空間をつくる。