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 シンガポールの「Founders’ Memorial(ファウンダーズメモリアル)」国際建築設計コンペで、隈研吾建築都市設計事務所(東京・港)とK2LDアーキテクツ(シンガポール)のチームによる案が最優秀に選ばれた。コンペには、国内外から193に及ぶ案が寄せられた。

「Founders’ Memorial」を見下ろしたイメージ。蛇行する複数の小道で構成している。対岸左手に見えるのはアジア最大の観覧車「シンガポール・フライヤー」で高さは165m(資料:Kengo Kuma and Associates, K2LD Architects)
「Founders’ Memorial」を見下ろしたイメージ。蛇行する複数の小道で構成している。対岸左手に見えるのはアジア最大の観覧車「シンガポール・フライヤー」で高さは165m(資料:Kengo Kuma and Associates, K2LD Architects)
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 「Founders’ Memorial」は、初代首相、故リー・クアンユー氏をはじめ、シンガポールの建国初期に重要な役割を果たした人物をたたえる記念碑だ。建設予定地は、マリーナ・ベイのウオーターフロントに位置する「ベイ・イースト・ガーデン」内の5ヘクタールの敷地。同ガーデンはシンガポール中央の埋め立て地につくられた国立公園「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」の一部だ。

円形劇場(資料:Kengo Kuma and Associates, K2LD Architects)
円形劇場(資料:Kengo Kuma and Associates, K2LD Architects)
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 同コンペは2019年1月にスタート。同年5月、審査委員会は最終候補として5案を選定した。選考に残った5者から全会一致で選ばれたのが、隈研吾建築都市設計事務所とK2LDアーキテクツによる提案だ。

 最優秀案のデザインコンセプトは、シンガポールの創設者たちの遺産を巡る旅路のアイデアから生まれた。「Founders’ Path(ファウンダーズパス)」と呼ぶ「過去を回顧し、現在を祝い、未来をのぞき込む」複数の小道で構成している。隈研吾氏は単なる建物ではなく、自然に寄り添って、みんなが集う庭をイメージしたという。

「Forest Trail(森の小道)」から見る(資料:Kengo Kuma and Associates, K2LD Architects)
「Forest Trail(森の小道)」から見る(資料:Kengo Kuma and Associates, K2LD Architects)
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