台湾・新竹市の図書館設計コンペで、平田晃久建築設計事務所(東京・港)とシィーエン・クオ・アーキテクト・アンド・アソシエーツ(台湾・台北市)の2社によるJV(共同企業体)の案が最優秀に選ばれた。
新竹市図書館の設計コンセプトは「知の峡谷(Knowledge Canyon)」。街の文化ゾーンをグリーンベルトでつなぐという都市計画を踏襲して、グリーンベルトの軸を強化する知の峡谷を提案した。
2枚の壁を立て、その間に、峡谷のようなリーディングルームをつくる。様々な年齢層や民族、志向の異なる人々が1つに集まるリビングルームのような場所にする。本を読むためだけの図書館を「小さな図書館(Small Library)」とするなら、この図書館は本に触発された様々なコミュニケーションの場が融合する「大きな図書館(Big Library)」を目指している。