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 スズキは2018年7月5日、新型の軽SUV(スポーツ・ユーティリティー・ビークル)「ジムニー」と小型SUV「ジムニーシエラ」を発売した。20年という異例の長期にわたって先代を販売し続けたすえの全面改良だ。

 専用部品が多く、自動車設計の基本である車種をまたぐ部品の共通化に背を向けて開発費をかけた車両である。長年売れ続ける「希有(けう)な車両」(開発責任者の米澤宏之氏)であり、全面改良に踏み切れた。

軽自動車ジムニーの外観。車両寸法は全長3395×全幅1475mm×全高1725mmで、先代に比べて全高を45mm高くした。
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軽自動車ジムニーの外観。車両寸法は全長3395×全幅1475mm×全高1725mmで、先代に比べて全高を45mm高くした。
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軽自動車ジムニーの外観。車両寸法は全長3395×全幅1475mm×全高1725mmで、先代に比べて全高を45mm高くした。
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軽自動車ジムニーの外観。車両寸法は全長3395×全幅1475mm×全高1725mmで、先代に比べて全高を45mm高くした。

 新型で4代目。ジムニーとシエラは全幅などの車両寸法が異なるが、同じプラットフォームを使う。先代は、2018年に入って生産を停止していた。20年間で厳しくなった衝突安全の法規を満たさなくなったため。全面改良で法規に対応し、生産を継続できる。

20年経っても売れ続ける異色の車両

 「安価な軽自動車で、荒れ地を走れる本格SUV」(米澤氏)というニッチな需要に応えるジムニー。世界販売台数は年間約4万台超と多くないが、熱心な顧客がいる。販売中止の選択肢はスズキに「なかった」(同氏)が、悩んだのが設計変更の規模である。全面改良まで踏み込まず、小幅な改良で法規対応にとどめる選択肢はあった。

 ジムニーは専用設計の部品が多く、スズキの他車種と部品や生産ラインを共用しにくい。前部エンジン・後輪駆動(FR)の4輪駆動車(4WD)で、車体はラダーフレーム構造である。スズキの大半の車種は前部エンジン・前輪駆動(FF)のモノコック構造で、大きく異なる。

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