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 西日本を中心とした豪雨による土砂災害で周辺の市町とつながる主要道路や鉄道が寸断され、孤立状態が続いた広島県呉市とその周辺市町。7月11日深夜に同市と広島市を結ぶ国道31号が復旧したことを受け、翌12日に日経コンストラクションの記者が向かった。行方不明者の捜索活動や復旧作業が続く市内とその周辺の様子を前後編に分け、撮影した写真を中心にお伝えする。なお、取材には橋梁メンテナンスなどを手掛ける山陽ロード工業(岡山県津山市)の森川洋介・補修技術室長の協力を得た。

 5日ぶりに開通した国道31号では一般車両のほか、物資を運ぶ大型トラックや自衛隊車両による混雑が予想された。そのため、広島駅を朝5時に出発し、呉市方面に向かうことにした。

7月12日、夜明け前の広島駅を出発。駅周辺やその西側は豪雨による被害がほとんどなく、整然としている(写真:日経コンストラクション)
7月12日、夜明け前の広島駅を出発。駅周辺やその西側は豪雨による被害がほとんどなく、整然としている(写真:日経コンストラクション)
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7月12日時点の広島市、呉市の道路開通状況。7月11日に国道31号が復旧するまでは呉市の北側にある熊野町を通る県道が最短ルートだったが、慢性的な渋滞で物資の輸送などが滞っていた(資料:広島県)
7月12日時点の広島市、呉市の道路開通状況。7月11日に国道31号が復旧するまでは呉市の北側にある熊野町を通る県道が最短ルートだったが、慢性的な渋滞で物資の輸送などが滞っていた(資料:広島県)
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 早起きが功を奏したのか、車はほとんど止まることなく海沿いの道を進み、30分ほどで最初の目的地である広島県坂町(さかちょう)に入った。少なくとも9人が死亡するなど、土砂災害による被害が大きかった地域だ。

坂町にあるJR水尻駅近くの踏切。写真右側から流れてきた土砂によって、車道と歩道、線路の区別がつかない。 水尻駅を通るJR呉線は7月6日から運休しており、復旧のめどは立っていない(写真:日経コンストラクション)
坂町にあるJR水尻駅近くの踏切。写真右側から流れてきた土砂によって、車道と歩道、線路の区別がつかない。 水尻駅を通るJR呉線は7月6日から運休しており、復旧のめどは立っていない(写真:日経コンストラクション)
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水尻駅では自販機が半分ほど埋まっていた。写真右の階段の手前には自動改札機があるが、埋もれて見えなくなっていた(写真:日経コンストラクション)
水尻駅では自販機が半分ほど埋まっていた。写真右の階段の手前には自動改札機があるが、埋もれて見えなくなっていた(写真:日経コンストラクション)
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