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河川内に繁茂する“森”

 降雨量以外にも、被害を拡大させた恐れのある要因が浮かび上がってきた。

 例えば、河川区域内に繁茂している樹木は、洪水に何らかの影響を与えた可能性がある。小田川には水の流れが一目で分からないほど、多くの木々が茂っていた。

左に見えるのは小田川の左岸堤防。右側の森のように見えるのは河川区域内(写真:日経コンストラクション)
左に見えるのは小田川の左岸堤防。右側の森のように見えるのは河川区域内(写真:日経コンストラクション)
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小田川右岸堤防から下流側を撮影。左側が河川区域内(写真:日経コンストラクション)
小田川右岸堤防から下流側を撮影。左側が河川区域内(写真:日経コンストラクション)
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 今回の洪水にどれだけ影響を与えたのかは不明だが、かなり大きな木が育っていたことから、水の流れを阻害して水位を上昇させた可能性がある。

 河川管理者である国土交通省は治水上の支障を解消するために、毎年、予算を付けて木を伐採しているが、対象範囲が広すぎて焼け石に水だという。伐採費用やその処分費用を浮かすために、樹木伐採者を公募するなどの対策も講じるものの、十分とは言えない。一方、切りすぎは環境面や生態面での問題をはらんでおり、これまで以上に計画的な管理が求められている。