いよいよロケット工房内へ、長寿命支える衝撃の拡張システム
イラスト入り! 内之浦宇宙空間観測所リポート(後編)
ライター、宮沢 洋=日経 xTECH/日経アーキテクチュア
前回は、内之浦宇宙空間観測所の成り立ちと、その心臓部ともいえるロケット組み立て室の外観をリポートした。
一般の見学者は、ロケット組み立て室の外観を広場から見るのみで、中には入れない。しかし、我々(建築ライターの磯達雄と日経アーキテクチュア編集長の宮沢洋)はJAXAの許可を得て、特別に中に入ることができた。役得で大変申しわけない。
ロケット組み立て室の内部。竣工は1966年で、その後に高さ、広さとも拡張されたが、壁や屋根の構造は引き継がれている。通常は内部見学不可(写真:日経アーキテクチュア)
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屋根を支えているのは、パイプ状の材を三角形が連続するようにつないでいくスペースフレーム。日本では1970年、大阪万博のお祭り広場で採用されて注目された構造方式だが、その前にここで実現していたというわけだ。
スペースフレームの屋根構造を6本の柱が支える(竣工時の柱は4本)。ストライプ状に設けられた天井のトップライトから自然光が入る。カーテンウオールはアルミ鋳物製パネル
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レール上を移動する橋型クレーン(写真:日経アーキテクチュア)
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(イラスト:宮沢 洋)
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さらに驚くのはその拡張性。組み立て室は1966年に竣工したのち、高さ、広さとも拡張されたが、壁や屋根の構造は当初のものが引き継がれているのだ。
(イラスト:宮沢 洋)
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