
これまで難解と言われ、事実上は放棄されてきた「技術評価」と「戦略評価」。実は、これらを「特許の眼鏡」を通して見れば、的確に評価できるようになります。自社と他社について、それぞれ特許の観点から見た「技術評価」と「戦略評価」から、来るべき未来を予測する。それが「IPランドスケープ」です。ただし、このIPランドスケープも、やり方が悪ければ、単なる占いとそう変わらないものになってしまいます。そこで、未来を見通し、事業を勝利に導くための「真のIPランドスケープ」について、知財戦略家として有名な正林真之氏が本気で語ります。
正林国際特許商標事務所 所長・弁理士。国際パテント・マネタイザー
その間に東京大学先端科学技術研究センターの客員助手を経て、当時の東大TLO(技術移転機関)に取締役として参画し、我が国における産学連携の基礎づくりを体験する。同センターには、客員研究員として現在も活躍中。その他、学術的に東京大学大学院新領域創成の非常勤講師や、東京理科大学専門職大学院MIPの客員教授を務めるなどして、後発の人材育成にも力を注いでいる。その一方、日本弁理士会において、会誌編集委員を約10年にわたって務め、その間に同委員会の副委員長4回、委員長2回を務め上げるも、当時の古参老獪弁理士の陰謀によって要職から外されるが、それを機会に立候補した副会長職に当選。それまで伝統的な持ち回りで運用されてきた弁理士会の派閥人事に風穴を開ける。以後、副会長職を5年にわたって務め上げ(2008~2013年)、2018年に再び副会長となり、弁理士会に多くの新機軸を展開する。
特許事務所経営者として、10年も経たぬうちに100人以上の事務所をつくり上げ、その後のリーマン・ショックや東日本大震災の艱難辛苦を経て、20年足らずで200名超えの日本有数の大事務所に育て上げた経営者としての手腕を評価され、今でも多くのベンチャー経営者から経営の相談を受ける。それらの相談から得た知識により多くのベンチャーの成長に資することになり、知財戦略家としての名声を得ることになる。知財戦略に関する「特許ニュース」「IPレーダー」での連載、「弁理士をめざす人へ」「知的財産判例教室」「会社の商標実務入門」「貧乏モーツァルト 金持ちプッチーニ」など、知財戦略に関する著書も多数。