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 今、多くのニュースで取り上げられているのが「熱中症」だ。屋外で仕事や運動をしていなくても、暑い室内でかかってしまう場合もある。

 熱中症を未然に防ぐのに効果があるのが、水分や、ナトリウム、カリウムといったミネラル分をこまめにとることだ。いずれも「汗をかくことで体内から失われてしまい、不足すると体温調節がうまくいかず、熱中症にかかりやすくなる」と、熱中症対策に詳しい昭和大学の三宅康史氏(医学部 救命救急センター・救急医学講座 准教授)は説明する。

 水分やミネラル分を手軽にとれる飲み物としてすぐに思い浮かぶのが、スポーツドリンク。しかしITエンジニアが体を動かすことなく、電車やオフィスの暑さで汗をかく状況でとるものとしてはカロリーの高さが気になる。ほかによい飲み物はないだろうか。

低カロリーでミネラルが2倍

 昭和大学の三宅氏が勧めるのは、「経口補水液」だ。「運動をせずに汗をかいたときに飲むものとしてはとても良い」という。

熱中症を防ぐために有効な三つの対策
熱中症を防ぐために有効な三つの対策
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 経口補水液とは、急性胃腸炎にかかった子供の脱水症状を防ぐ目的で作られたもので、ドラッグストアなどで売られている。値段は、500ミリリットルのペットボトル入りのもので200円程度と、スポーツドリンクよりもやや高め。しかし、カロリーがスポーツドリンクの3分の1程度と控えめな上に、汗とともに失われるナトリウム、カリウムといったミネラル分は、スポーツドリンクの2倍以上含まれている。さらに、「冷やして飲むことで、体内の熱を下げる効果も期待できる」(三宅氏)。

 ただし、心臓や腎臓の病気を持つ人は注意が必要である。ナトリウムやカリウムを多くとると、症状が悪化することがあるので、かかりつけの医師に相談しておきたい。

 汗をかかないときの水分補給は、水やお茶で構わない。また、夜にビールなどのアルコールをとりすぎるのは避けたい。夜中や明け方に尿として水分が体外に排出されてしまい、熱中症にかかりやすくなる。