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落ちないタイルが現実味を帯びてきた。有機系接着剤を使い、躯体に張り付ける工法だ。モルタル張りの代わりとして使われるケースが増え、現場を支える有力な選択肢の1つとして存在感が高まっている。

 タイルの剥離・剥落を防ぐためには、施工時の品質管理がカギを握る。だがモルタル張りの場合、職人不足や短工期化が進む昨今の現場では、適切な施工で品質を確保することが難しい。新たな外壁タイル仕上げの取り組みが広がっている。

 その1つが、外装への有機系接着剤によるタイル後張り工法(接着剤張り)だ。2012年7月、JASS19(日本建築学会「建築工事標準仕様書・同解説 陶磁器質タイル張り工事」)が改定され、第4節に有機系接着剤張りが新設された。2013年5月には「公共建築工事標準仕様書(建築工事編)」にも追加されたことなどを契機に、接着剤張りを採用する現場が増えた。従来のモルタル張りに比べ、比較的経験が浅い職人でも施工しやすく工期も短く済むのが利点だ。