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USB Type-Cは要件を満たせば映像出力が可能

 最近は、映像端子としてUSB Type-Cを搭載している液晶ディスプレーが増えてきた。これはUSB Type-Cの拡張仕様である「Altenate Mode(Alt Mode)」を利用しており、どのUSB Type-Cポートでも映像出力ができるわけではない。

 Alt Modeを利用して映像を出力できる規格としては、DisplayPortベースの「DP over USB-C(DisplayPort Alt Mode)」が多く使われている。現行のUSB Type-Cで接続できる液晶ディスプレーは基本的にこの規格に対応したものである。

 DP over USB-Cでは、USB Type-Cのケーブル/コネクタを利用しているが、流れている信号自体はDisplayPortそのものである。面白いのは、この映像出力端子とUSBのデータ転送、そして給電仕様であるUSB PDはすべて共存させることができる。

 例えば、液晶ディスプレーとパソコンが両方ともDP over USB-CとUSB PDに対応していれば、液晶ディスプレーへの映像出力をしながらパソコンの充電をするといったことがUSB Type-Cケーブル1本でできる。実際に、そのような製品が商品化されている。

 なお、Alt Modeを利用した規格としては、HDMIベースの「HDMI Alt Mode」も発表されているが、DP over USB-Cに比べて製品化は遅れている。

Thunderbolt 3もAlt Modeを使う規格

 Thunderbolt 3も、USB Type-CのAlt Modeを使った規格である。Thunderbolt 3では、以下3種類の信号を流すことができ、かつUSB PDとの共存も可能だ。

  1. 最大10Gビット/秒のUSBデータ信号(USB 3.1 Gen.2)
  2. DisplayPortの映像信号(現行はDisplayPort 1.2)
  3. 最大40Gビット/秒のデータ転送ができるThunderbolt 3オリジナル信号(PCI ExpressとDisplayPort 1.2の混在)

 アップルのMacBook Proは、このThunderbolt 3の多機能性をフル活用している。本体装備の端子を全てThunderbolt 3に対応させており、どの端子を使ってもパソコン本体の充電、映像出力、高速データ転送ができるようになっている。

 Thunderbolt 3オリジナル信号は、最大で40Gビット/秒でデータを転送できるため、高性能なグラフィックス機能を外付けで接続できる「外付けGPUボックス」が利用できる。

Thunderbolt 3に対応したGIGA-BYTE Technologyの外付けGPUボックス「AORUS GTX 1080 Gaming Box」
Thunderbolt 3に対応したGIGA-BYTE Technologyの外付けGPUボックス「AORUS GTX 1080 Gaming Box」
(出所:GIGA-BYTE Technology)
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